進行中のプロジェクト

大地の泉プロジェクト SeasonⅡ


自然噴出する小町温泉源泉の活用を考える

  • 申請事業名 :大学生の力を活用した集落復興支援事業(福島県)
  • 実施団体 :谷津作行政区(福島県小野町)
  • 連携受託大学 :獨協大学 米山チーム
  • 内容
  • 集落には、自然噴出している温泉があり、明治以降、それは谷津作行政区の所有となっています。東日本大震災においては、その源泉が枯渇しまったく出なくなりました。しかし、その後、約1ヶ月ほどで再び温泉は湧きだすようになり、地域住民はあらためて「自然の力」の神秘さに感動しました。その後、その源泉地にあった旅館が壊され、更地になり、そこに源泉が放置された状況になっています。地域の人々はなんとかこれを「地域のシンボル」として復興する事ができないかと模索をしており、大学生の皆さんとともに解決の糸口を見つけたいと思います。
  • 外からの視線と若い人の発想と地域の方々の融合により、より実現性の高いプランや組織づくりができればいいと考えています。また、少数ではありますが、地元の若い人達の参加を促すためにも、大学生のみなさんの「エネルギッシュ」な活動を期待しています。
  • 令和元年(2019年)9月28日-29日 現地調査と地域とのワークショップ(小野町)
  • 令和2年(2020年)2月7日-8日 福島県知事表敬訪問と一般向け報告会(福島市)

レポート(2019.9.28-29)


「小町温泉の源泉の活用をどうするか?」というテーマで、昨年は復興庁さんのハンズオン支援を受けておこなった「大地の泉プロジェクト」は、今年は新たに、源泉を所有する谷津作行政区として福島県の「大学生の力を活用した集落復興支援事業」に申込みをし、採択の結果、埼玉県の獨協大学の米山教授のチームがこのプロジェクトに取り組んでくれる事になった。

 9/28-29に初めての現地調査をするため、学生さん達が小野町を訪れてくれ、タイミング良く開催されていた小野新町の塩竈神社のお祭りを見学、その後、自然噴出する「大地の泉」小町温泉源泉をまわった後、地元にUターンしレストランのオーナーシェフをされている若いご夫婦へのインタビューをかねて食事をした。 


参考:小野新町の秋祭の様子(2016年)

 食後は、塩竈神社にご参拝するために石段を登ると、流石の大学生もハーハー言いながら「明日、若連の人達は神輿をかついでこの階段を登るんですか!?」とビックリ。約400年続く?祭の歴史の重さに感心しきりのようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 


 次の日は、東堂山の羅漢を見学、直売所で地元のソールフード「扇屋の砂糖パン(さどぱん)」のご主人からいろいろお話しをお伺いした後、埼玉県の志木市から来られたご主人のレストランで昼食。ひととおり、見学した後、地元の人達と意見交換会を開催した。

 


 熱心な意見が飛び交った会議をながめながら、「やはり若い人達が真剣に地域の事を考えている姿はいいなあ」と素直に実感した。このプロジェクトによって、彼ら学生達とそして地元の人達の間で「化学変化」がおこり、それぞれが次のステージへと変わっていく事を願ってやまない。

 


参考:昨年の「大地の泉プロジェクト」の様子(2018年)

 ところで、今回小野町を調査するために訪れてくれた獨協大学の学生さんをGuest House Komachi にお泊めした。「仮オープンなので、いろいろ不備があります。キリッ!」と言い訳をしていたが、案の定、夜中に洗面のお湯の配管がはずれて「お湯びたし?」になるというハプニングが発生! 

 

 連絡を受けて飛び起きた私がお部屋に到着すると、勢いよく噴き出すお湯に女子学生が「え? 何これ? 温泉?」とキャーキャー叫びながら教授と一緒に悪戦苦闘している真っ最中。なんとか止栓して事をおさめた。

 


 朝起きて女子学生に「昨日は大変だったね。」と声をかけると「もうびしゃびじゃで大変でしたけど、でも結構足の裏がツルツルになったので良かったです。」と若い人はすごく前向きである。(笑)

 

 仮オープンしてから、最大人数(それでも8人だがw)をお泊めしたが、久しぶりに2階の小さなラウンジ?に若い人達の声が響いて、懐かしい感じがした。

 

 うちの家内に話をすると「その洗面の工事、あなたがやったでしょ」とつっこまれたので、私はペロッと舌をだして「テヘ」と言ってごまかした。DIYの道、まだ道半ばである。(笑)